日々是瑣末的。
宇宙と軍服と主従と美少女にまみれたおぼえがきのようなもの
風が強く吹いている(三浦しをん/新潮文庫)
三浦しをんが面白いよ、とおすすめされたので(エッセイがおもしろいという話だったんだけど)、映画化もされて有名そうなこれから手にとってみました。初・三浦しをん。
簡単に言えば、ほとんどが陸上素人な10人で箱根駅伝を目指す話です。文章も読みやすくてすらすらっと進みます。素人が1年で箱根に出られるなんてうまくいきすぎーっていうのはあるけど本の中でくらい夢見たっていいじゃないか。っていうか主眼はそこじゃないと思う。
自分はスポーツとか皆でひとつのことをやるとか、そういうのとは無縁の青春を送ったので、ちょっと憧れるところがありました。ひとりで黙々と文章とか書いてると、途中で苦しくて諦めそうになるもん。励ましあったり、誰かのことを思って襷を繋いだり、そういうのはいいなあ。でもどれだけ仲間がいても長距離走っている時はひとりだから、そういうのは文を書くのに似ているかもしれない。見えない遠いゴールに向かって一歩一歩進んでいかなきゃいけない。そういうことを考えてたら色々読んでる途中で泣いちゃった。
映画版を来月WOWOWでやるみたいなので、見ようと思います。遣都出てるし!あのこのきらきらしたところは走にぴったりだと思います。
走がほんとバッテリーの巧と被るなあ。それぞれ野球と陸上に一途過ぎて生きるのに不器用なの。でも仲間ができて変わっていくの。
あと、三浦しをんがBL好き、という話を聞いていたので、「あれっ?もしかしてそういう風に読むのが正解なのかな?」とところどころ思ったよ(笑)
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