日々是瑣末的。
くれのたび!そのに
■2日目(6/18)
この日は朝7時起きで約束したのに、4時半に目が覚めもう一回寝ても5時半に目が覚めたので、仕方なくベッドの中で携帯弄ってました。遠足前の子供だよね……それに普段6時起きだしね……。
7時になって、Kさんがちゃんと起きられるか眺めてたんですけど、むくっと起き上がって「金剛担じゃない」って言うのが大変おかしかったです。1日目白ワンピ被った、って書きましたけど、2日目はふたりともブルーのワンピでな……双子コーデか!(打ち合わせしてません)実際は、青系統というだけで、全然違うワンピですけどね!
そんなわけで用意をしてホテルのレストランで朝食を摂って、午前中の目的地・江田島へ向けて出発。
江田島行きのフェリー乗り場から、潜水艦が浮上しているのが見えました。ちまっとした棒のように見えたのはあれ、人だよね……。フェリーに乗り込んでいる間に姿が見えなくなって、もう潜航しちゃった?この下にいるの!?って思ったら北の方に移動してたー。潜水艦が白波を立てながら動いている、って初めて見た。
問題の天候なんですが、ホテルを出た時は薄日が差していたのに、江田島に渡る頃からぽつぽつ雨が降り出してきて、折り畳み傘を置いてきちゃってたので、若干焦る。結局、そこまでひどくならなかったのが救いでした!助かった!
江田島の目的は海上自衛隊第1術科学校、旧海軍兵学校見学です。入口近くの目立つところに、護衛艦「ひえい」の主錨がありました!コルベット、戦艦の名前を受け継ぐ三代目のひえい(比叡)も、もう既に退役済です。就役期間は36年3ヶ月ということで、歴代の海自艦艇で最長なのだとか。戦艦時代は二番艦「比叡」→三番艦「榛名」の順でしたが、DDHでははるな型、で一番艦「はるな」→二番艦「ひえい」、ですね(伊勢型もひゅうが型になっているのに、こんごう型は相変わらずこんごうが一番艦なのはなんでだぜ……)。まだ見れますよ、というお話を聞いていたんだけど、解体待ち?解体中?の子を見るのは忍びない。一目会いたいとは思うけれど……。
見学は10:30から始まるのでそれまで売店をうろついたり。旧呉鎮庁舎や司令長官官舎が全然人いなかったし、平日なのでもしかして見学者少ないかな?って思ったけどそんなことはなかった。あとやっぱり年齢層高かった!
この日は行事があるとかで、普段最初に回るらしい大講堂は後回しにして、幹部候補生学校庁舎(海軍兵学校生徒館)見て、教育参考館見学して、その後に大講堂、という順番になりました。行事のおかげで、第二種の海自さん達が行進しているのを見れたよ!白手袋片手に持っているのが大変おいしい。腰に引っかけてるのもいい。Kさんと一緒に、ポケットは胸じゃない方がいいね、って言いながら眺めてました。あと、一緒に回ってたおばさまに、「茶髪じゃないし、きりっとしてていいわね」というようなことを喋りかけられたんですが、あのぅ、わたし茶髪(若干)ですみません……。
生徒館は通称「赤レンガ」の名のとおりレンガ造りの建物で。引率の海自OBの方の説明によると、あのレンガ一個の価格は当時の職工さんの一日のお給料よりも高かったのだとか!それをすごい数使っているの!レンガ触らせてもらいましたが、表面がほんとつるつるすべすべで、そんな昔のものとは思えなかったです。明治時代の建物ですよ!あの有名な、長い廊下の写真も撮りました。ここ歩いてみたいなあ。中には入らせてもらえませんでした。当時、海兵に入るのは東大京大レベルのすごいエリートだったんだよ、という説明がありました。あと、海兵が東京・築地から移転してきた時にはまだ生徒館ができていなかったので、その間は繋留した船を利用していたのだとか。
教育参考館へ行く途中、芝生の向こうに陸奥の砲塔が見えたので望遠で写真をぱちぱち。かつて四番砲塔として搭載されていたものです。土日祝日の団体見学で、希望すれば見学させてもらえるのだけど、20人以上か……。
教育参考館は、幕末から太平洋戦争までの海軍関係の色々な資料と、戦争で亡くなった方々の遺品、遺書等が収められています。厳粛な場所なので、内部の写真撮影は禁止、脱帽での入館となります。40分間ほど、自由行動で館内を見て回れます。
特に印象的なのがやっぱり特攻関係の資料で、自分より若い、十代の人達の遺書を見るのはつらい……。遺言なし、って書かれているものもありました。この時代の若い人達はどういう精神性だったのかなあ、って思います。少なくとも、今の自分よりはずっと大人だ。壁に、特攻をされた方のお名前の一覧があって、一番最初に関行男大尉の名前が……。「最愛のKAのために行くんだ」っていうのがもう。
そこでハンカチ片手にうるうるしながら真面目に沈んでいたら、先に進んでいたKさんが突然呼びに来て、「榛名がいるよ!」とのことだったので思わずキャン!と。うっかりがっきー日記をスルーするところだったぜ……「『戦藻録』見なくていいの?」って言われて我に返った。ということで宇垣纏の『戦藻録』がありました。『戦藻録』新装版持ってて、旧字体文語体難しいなあって思いながらちょくちょく読み進めているけど、この手書きの日記を活字にしてくれただけでもありがたいと思わねばならぬ……。
で、次のお部屋に、軍艦「日進」の将官室を再現したコーナーがあるんですが、その中に何故か榛名の艦長室にあったという長机が置かれているんですね。榛名の一部が残っているとは全く思っていなかったので、わたしテンション急回復。そのすぐ傍にある、最初榛名のもの、って言われてた探照灯の反射板(だったかな)は実際は大和のものだったみたいで。150cmだもんな……。
あと、飛龍が沈む際に山口多聞が部下に託した戦闘帽も展示されていました。他に、五十六の使ってた地球儀だとか、すごいでっかい五十六の胸像だとか、柱島沖から引き揚げられた陸奥の艦首の御紋章が記憶に残っています。兵学校の卒業写真なんかも。
また、教育参考館の外には、大和や三景艦の主砲弾、甲標的なども展示されていました。
ここから見える古鷹山には、海自の生徒さん達も登らされるそうで、18分で駆け上がれるようになるらしいです!あれだ、BoBのカラヒー!みたいなやつだきっと……。因みに、術科学校のHPには「約50分で頂上に立つことができます」って書いてあった。それを18分か!
最後に大講堂へ。外壁は瀬戸内海産の花崗岩でできているとのことで、白くてきれいな建物です。改修して花崗岩を磨き直したのだとか。内部も、アーチ状の天井にシャンデリア、両側の窓から差し込む光、音響効果もばっちり。天皇陛下がご臨席される時用に、演壇の中央上段に玉座も設けられています(ただ、卒業式とか、海兵は遠いから基本は名代の宮様だったような)。夏場でも涼しそうだけど冬は寒そう。
見学はこれで終わりです。解散になったので、ショップでお土産を買って(身分証入れを今パスケース代わりに使っているよ!)、第1術科学校を後にしました。でも小用港までのバスが12時台一本もなくってタクシー呼んだ……。運転手さんが色々お話してくれて、お好み焼き食べた?って聞かれました。大阪のお好み焼きと、広島のお好み焼き(大阪で言う広島焼)は随分違うよなあ。あと、穴子おいしいよ、今は季節じゃないけど牡蠣がおいしいからまたおいで、って言われました。
江田島から呉の方に戻って、お昼を食べにホテルに戻ったら、月曜なのにまた予約でいっぱいとか……迂闊でした。前日中に予約しておくべきだったね。「戦艦大和のオムライス」が食べたい!ってなってたので、オムライスを出してるお店をパンフで探し、取り敢えずホテルから駅前行きのシャトルバスに乗る。この辺記憶が若干曖昧なんだけど、駅の近くまで来たし荷物置いて行こうよ、というわたしと、遠回りして駅に寄るくらいなら荷物持ったままで行きたい、というKさん、という構図になってた……気がする……結局荷物持ったまま歩いたけど!ほんとめちゃくちゃ歩いたよ!?(当社比)わたしひきこもり文化系なんで……体力なくてごめん……。
オムライスはデミグラスソースの方をいただきました。上に乗せるグリンピースは奇数個!
ご飯を食べ終わって流石に「タクシーに乗らせてください」とお願いして大通りに出たら、ちょうど酒屋さんがあって、Kさんお買い上げ。しかしこれはまだ序章に過ぎなかった。
お次は呉市海事歴史科学館、大和ミュージアムへ。
大和ミュージアムは大和の独壇場かと思いきや、何とも金剛充スポットでした!改装前の初期のボイラがあるのは知ってたけどー!(これがわたしの大和ミュージアム最大の目当て)それ以上だったー!大きめの金剛もいたし!ボイラの横の1/100と、あと艦内新聞が置いてあった横の模型コーナーにも1/200!三十六糎砲弾(九一式徹甲弾)の模型もあったし!でも、パネルが邪魔でうまく写真が撮れねえ……。
榛名に関しては、昭和20年7月28日の小用沖で攻撃を受けてる写真のパネルもあったし、サルベージ関連の書類もあった。今回、榛名関係で目当てにしてたのは艦内新聞だったんだ。しかし日刊ってすごいね?伊勢日向、赤城とか他の子のもあったよ。
あと、霧島は、金剛のボイラ前のパネルに建造中の写真がちょこっと載ってた。比叡だけ見当たらなかったな。まあ比叡と呉ってあんまり関係ないもんな……それを言ったら多分金剛もあんまり関係ないけど……。
でも、あれだけ見てたらやっぱり大和かっこいいなってなりますね。うん、やっぱり大きくて綺麗な艦だったんだろうなあ。皆が大和だいすきなのもわかるなあ。当時の技術の粋を凝らしたインダストリアルだもの!海中の映像流してたけど、流石にちょっと涙出た。
『開運!なんでも鑑定団』に鑑定に出されて、石坂浩二が購入し大和ミュージアムに寄贈したという長門の軍艦旗もありました。「今の若い人は石坂浩二知らないね?」っていう風に声をかけられたけど、一瞬ピンと来てなかっただけで知ってます大丈夫。長門に星条旗が掲げられていて、米兵が軍艦旗を広げている写真、すごい切ない。軍艦旗はそのまま米国に持ち帰られてたんだけど、手術代捻出のために出品されたとのこと。広げたら、壁の上から下までの大きさになるそうだけど、それだけのサイズの額がないから畳んで展示されているんだ。劣化しちゃうものね……。
日向の航海灯、軍艦旗と伊勢の毒ガス用救急箱なんかも。救急箱ちょっと気になってた!
他には、スルーされがちな扶桑の模型がちゃんとあったことに感動を覚えました。赤城と長門(共に呉工廠/横鎮)はかろうじて色んなところにいる(プラモとか置いてある)のに、扶桑さんんんん!模型で見ると、あまりあの特徴的な前檣楼がジェンガしてませんでした。もっと、こう……くの字だろ!
模型コーナーには飛龍と翔鶴も並んでたりして、飛龍じゃなくて蒼龍(呉工廠)の方がよかったんじゃない……?翔鶴の「シ」の識別記号は基本的に甲板の最前中央部にあると思ってたんだけど、模型では左舷寄りになってて(瑞鶴の「ス」の位置)、帰りに翔鶴の振りをする瑞鶴、っていう話で盛り上がったり。描かれた場所が変わってたこともあるのかなー。神戸のカワサキワールドでは「ス」って書いてあるのに「翔鶴」っていうプレート付いてたしな……。
また、ミュージアム前には引き上げられた陸奥の一部が展示されています。主錨や主砲身、艦首フェアリーダー、スクリュープロペラ、主舵など。全体像が想像できないくらい大きいです。
大和ミュージアムで図録やお土産を買い込んで、あとエフトイズの艦船キットコレクション第二弾を置いてたので霧島のスペアと利根も買っちゃって、まだ帰りの電車まで少し時間があるね、ってことで駅前のそごうでお茶。1日目に見て気になってたイートインできるケーキ屋さんでタルトをいただく!鋼鉄分の多い旅だけど、前回(横須賀)に引き続き最後だけは女子っぽく締めくくっているよね。
なお、その隣がお酒売り場だったんですが、Kさんがふらふらっと吸い込まれていったかと思うと「双鶴」っていうお酒を買い求めて戻ってきました……それも結構大きいやつ……。すごいね。
これで、2日間の呉の旅はおしまいです。広島まで戻って、新幹線に乗って、お話していたらあっという間に新大阪に着いちゃって、そこでKさんとお別れ。とても楽しかったです。呉、また行きたい!
くれのたび!そのいち
■1日目(6/17)
てっきりバスに乗るのかと思ったら、「こっち行ったらすぐですよ!」って橋渡って歩いていくKさん……追い駆けるわたし。途中で舗装の道じゃなくていきなり森?山?道を上り出す。学生さんがスポーツしてるグラウンドの横を通って「ちゃんと抜けれますよ」ってKさんはずんずん進んでいくんだ……。
入船山の手前で、旧海軍病院、現・国立病院機構呉医療センターをちょっとだけ見る。階段だけが当時の遺構、とのことなんだけど、ちゃんと場所を確認していなかったので、この正面の階段がそうなのかな、後でぐるっと回ってみようか、と言いながら入船山に。
横須賀・東京の旅そのに
横須賀・東京旅レポートの続き。1日目は下の記事へ。
■2日目(2/6)
結局3時くらいまでお話していたので、眠たい目をこすりながら起床。昨夜の残りのおかずと、海軍仕様の乾パン(よくある小さいやつではなくってカード大のビスケット状)を朝食に。で、準備をして、出発!
天気はあいにくの雨模様だったけれど、ホテルから九段下まで歩いて靖国神社に行きました。ちゃんとお参りをして、いざ遊就館へ!
入口では零たんもとい零式艦上戦闘機五二型(遊就館のルビは「れいしき」「れいせん」で統一されてた)がお出迎えしてくれます!複数の機体を集めて復元したレストア機とのこと。今の飛行機を見慣れていると、すごいちゃっちく見えるんですけど、こんな機体で高高度戦闘を繰り広げていたのだなあ。今書いているお話の主人公が零戦(をモチーフとした架空世界の戦闘機)乗りなので、資料用、資料用、と四方から舐めるように見ておきました!あとロビーは撮影禁止じゃないようだから(2Fの展示室に上がると撮影禁止の立札が立っている)いろんな角度から撮っておいた!
しかし展示室に入る前に売店を覗いたのが運の尽きで、そこからしばらく動けない2人(笑) Amazonなんかで在庫切れとか取り寄せに時間がかかる本も置いてあって!その後神保町で古本漁る予定だったのでその場では我慢したけど、ピンバッジ(零戦二一型と隼)とスタンプは買ってしまったよ。
で、展示室に入る。鎧なんかが置いてある近世コーナーから時代を追って進んでいくんだけど、展示されている軍服にキャッキャしつつ我々にとってのハイライトといったら所謂大東亜戦争、太平洋戦争辺りで……単純に好きと言えない複雑さ……。でもポートモレスビーって文字列を見ればMO作戦!ってなるしミッドウェーのことを考えると空母4隻喪失に切なくなるしソロモン・マリアナ・レイテとなると好きな艦どんどん沈んでいくし……あと陸軍関連の記述は悲壮の一言に尽きるし。金剛・榛名がガダルカナルの飛行場を艦砲で壊滅させて成功って言ってる時、ガ島に上陸してた陸軍さんはトカゲとか木の根っことかそれどころじゃないものを食している(食べれたらましっていうかもはや餓島)わけで……あまり迂闊に考えないようにしている……。後の方のコーナーに行けば行くほど、わかってはいるけど敗戦色濃厚になっていくわけで、自分より若い人達の遺影とか遺書が展示されていて、流石に平常心ではいられませんでした。
お次は、軍艦の木製の模型とかプラモっぽいものが置いてあるコーナーへ。模型、金剛型の末っ子・霧島が超メジャー・大和様より大きいサイズだったのに狂喜したよ!この前ゲームで一人だけハブられているのを見たところだったから余計にな!でもプラモの方は、何故か金剛と榛名の間が不自然に2隻分くらい空いていて、比叡と霧島何処行った……てなった。しかし同スケール(多分)で見ると大和型大きい。翔鶴瑞鶴も大きい(高さは赤城・加賀の方があるけど)。あと伊勢だけ航空戦艦仕様ェ……。
それから、今回のメインディッシュ・大展示室。Kさんの本命・翔鶴(空母)の1/50模型があるのです!(わたしも空母の中では翔鶴が一番好き)大きい!わたし、前に一度遊就館に行ってて、翔鶴を見ているので、それで今回のツアーにここを組み込んだのです。ちょっと前のコーナーでしんみりしていたのに、一気にテンション上昇です。大きい分だけ、すごく細かいところまで再現されててさ!空母の、排煙に海水を吹き付けて、煙が甲板上の気流に悪影響して艦載機の動きを妨げないようにする、っていう機構がいいね、って2人で話してました。因みにお台場の船の科学館に1/100瑞鶴もいたらしいんだけど、本館展示停止中なの……。
他には大和様の砲声が聴けたり(これ、ヘッドフォンいいのにしてくれないかなー重低音が響くやつ)、戦艦陸奥の引き揚げられたパーツが置いてあったり、ネットで人気のチハたん(九七式中戦車)がいたりします。あと、各地から回収された装備品とか、桜花、回天なんかもあります。
遊就館で滾りすぎて結局予約を1時間近く遅らせて、お昼ごはんは北欧料理!六本木の「リラ・ダーラナ」というお店です。本当はフィンランド料理を食べてみたいのですが、お店がないので北欧という括りで(ここのお店はスウェーデン料理だそう)。
お昼はメニューとしてはコースをしていないお店なんだけど、要望を聞いてくれるというので3000円で組んでもらいました。前菜と、サラダと、パンと、メインを7種類くらいから選んで、あとデザート!メインはサーモンのムニエル(クリームソース)にしました。これがおいしかった!ちょっと味付けが濃いんだけど、そこがおいしい。サラダも野菜いっぱいで、旅の間野菜分が不足しがちなんでいい補給になりました。
あと、1日目の晩にお酒を飲めなかったので、何かアルコールを頼もうということに。ということでヴェルモットを注文。後から調べたら本当は食前酒らしいけど食前だけでのみ終わるはずもなく食事の間もちびちびと飲んでしました。白ワインに香草なんかを付け込んだものとのことです。本当はアクアヴィットも気になったんだけどー!なんかアルコール分強そうだし……お昼だし……。
内装も可愛くって、今回の旅で数少ない女子力分!東京ドームのところにあるムーミンカフェがフィンランドらしいので次回行きたいなあ。
少し遅めの昼食を摂った後は、神保町へ。ミリタリ関連の古本屋さんをKさんが調べてくれていて、そこを回りました。絶版本がたくさんあるー!ということでテンション上がる上がる……でもね、正直、重くて持って帰れないので、どうしても控えめになった。わたしがソフトカバーのハンディ版を持っている戦艦や空母の写真集の、大判の方もあってね、しかも1冊1000円でね、ハンディ版1冊の定価より安いだろがー!ほしい……。あと戦艦の戦闘詳報があって、金剛・榛名組が載ってて、3000円だったのもほしかったけど我慢。アジ歴で見る……。
結局5冊だけ本を買ったんだけど、A4サイズのまあまあ厚いやつだから帰りに腕引っこ抜けそうになった。空母機動部隊と、海軍航空隊関係の資料(目当ての戦艦の本はなかったので帰りにAmazonマケプレで注文した)。次に行く時はリュック装備で、買い物終えたらコンビニですぐに発送してしまおうかと思います。
そういや、店番をしていたおばさん(おばあさん?)に女の子が来るのは珍しいって言われてしまったよ。ミリタリと鉄道中心の古書店だったからなあ。
あと、買おうかどうか迷った本の中に、各国の殊勲艦はどれだ、みたいな項目があって、金剛と共に霧島が挙げられていて、榛名じゃなくていいの?大丈夫?って動揺した。金剛・榛名組に比べて比叡・霧島組は先に沈んでいるから活躍が控えめだし、中でも霧島は比叡のように練習戦艦にされた分御召艦を何度も務めるような目立つお役目もないし。でも好きな艦が評価高いと嬉しい!金剛は十二戦艦の最年長なのに派手に動き回っているから殊勲艦、というのも納得!
本当はその後、湯島の旧岩崎邸に行くつもりでスケジュール組んでいたんだけど、時間も押してるし雨もひどいし今回はやめ、ってことに(外観写真を撮りたかったの)。なので東京駅に戻って、大丸の中のカフェ「ボワシエ」でお茶しました。前に別の人に教えてもらったんだけど、高い天井とか内装の白とブルーがとってもきれいなお店です。ちょっとお高いけど好き。
1時間ほどおしゃべりして、新幹線の時間も近付いてきたので、再会を約束しつつ駅でKさんとお別れ。現地集合現地解散の旅は淋しいよう。また遊びたいな。
本当にとっても楽しい1泊2日でした!これだけ充実して自分が好きなものを見て、好きなことの話をできたのは久し振りでした。次は東京リベンジ(旧岩崎邸見たいし、今回科博が月曜休館で行けなかった)か、呉・江田島に行きたいです!(いつかは佐世保も!)お金を貯めるぞー。
横須賀・東京の旅そのいち
2/5~6にかけて、オンラインのお友達と横須賀リベンジと東京旅行をしてきました!のでそのレポートをば!
■1日目(2/5)
朝4時半起きで新幹線に乗り一路新横浜へ。雪の所為で少々遅れつつ(米原辺りすごかった!一面真っ白だった!)、あと富士山には雲がかかっていて残念がりつつも無事到着。別方面から遠征してきたKさんと待ち合わせ。お会いした早々に「双子の日ですね!(2/5だから)(Kさんは翔鶴瑞鶴好き)毎月25日は双子のことしか言っちゃだめですよ!」「じゃあそっちは5/5は金剛型の日にすべき!あと8/7は榛名の日!(807で)」なんて言い合いながら横須賀へ。
ワンピースとかファーとかで外見的には女子力上げているのに何と言うヲタク。というか今回の旅、鋼鉄分多すぎるから恰好はせめて女子度を上げようね、ってことでかわいい服をお互い着てくる約束をしてたのです……。
横浜駅から京急に乗って汐入駅で下車。横須賀ってだけでテンション上がる!海の傍にショッパーズプラザ横須賀、という大型ショッピングモールがあるんだけど、そこが元横須賀海軍工廠なの!わたしが好きな金剛型戦艦の内の比叡と、Kさんの好きな空母翔鶴が横須賀工廠生まれなの!まあ残る一帯は米軍基地になってるんですけどもね……。
まずは「横須賀軍港めぐり」の船に。ネットで予約済だけど12時の便しか空いてなくて、晴れなら11時の便に追加で乗船可能というのでそこに賭けて行きました。無事に変更できて、ラスト2名の枠に入れた!自分達の後ろの人は断られていたので、1本電車遅れてたらアウトでした。ぎりぎり……。何か、団体さんがいらっしゃったようです。お汁粉(って書いてあったけどぜんざいだった)を食べながら並んで待ち。
わたし、軍港巡りは去年の大晦日にも一度行ってるんだけど、今回も楽しかった!護衛艦きりしまが米軍との演習のためか米軍側の岸にいてさー!写真撮りまくった!いや、わたしが好きなのはあくまでも霧島(戦艦の方)なんですけど、同じ名前の子もいいよね!ていう……。
このツアー、最大の目玉は多分米軍の原子力空母ジョージ・ワシントンなんだろうけど、わたしもKさんも興味なし(笑)。でも翔鶴が270m弱で、ジョージ・ワシントンは333mだというので、桁違いの大きさだよなあ。あと風上に向かって航行していないと艦載機の発艦ができないのは相変わらずなんだな、と解説を聞いて思いました。だから湾内に入る前に艦載機は厚木とかに飛んでいくんだって。現代のはカタパルト付いてるだろうから停止状態でも発艦できるのかと思っていたよ!
その他、ノットと時速の変換方法も教えてくれました。ノットを2倍して1割引けば大体時速換算になるんだって。
45分のツアーはあっという間に終わって、次は海軍カレー!魚藍亭、というお店に行きました(前回行った時お休みだったの……)。これから三笠を見に行くし東郷さんに因んでビーフシチューにしようかと悩んだけど、結局カレーで。海軍カレーはサラダと牛乳が付くのが特徴です。最初食べた時は辛くなくて「あれっ?」って思うちょっと不思議な味なんだけど、段々と口の中に蓄積されていく系の辛さです。
ごはんを食べた後は、記念艦三笠へ。『坂の上の雲』でもお馴染み、日露戦争時の日本海海戦で活躍した戦艦です。太平洋戦争後に色々資材として引っぺがされたり米軍にキャバレー開かれたりしたので当時のそのものではなくて、ほぼレプリカなんだけど。ここも前回来た時、年末で閉館しててさー!
上甲板をひととおり見て、時鐘を鳴らしたり海図室を覗いたり艦橋で東郷元帥や秋山真之の立ち位置に立ってみたり翻るZ籏に「あざとい!でもかっこいい!」ってテンション上げたりして、それから下に降りたんですけどこれが!もう!艦長室とか士官室とか!すごいよー。何処まで当時を復元しているのかわからないけど豪華でさ。お風呂とかも可愛くてさ。わたしが好きなのは三笠よりもうちょっと後の時代の戦艦だけど、こんな感じなのかなあってすごい妄想した!だってヴィッカース社製の三笠って金剛兄さんの大先輩なわけだし!
因みに大尉以上は士官室を使えて、士官でも中尉以下はガンルームでハンモックで寝ていたとのこと。この待遇の差!あとケプガンの「ケプ」って何なんだって思ってたけど「captain of gunroom」がなまったのかー。
あと、講堂で上映してた日本海海戦の映画が、ダイジェスト版なのかすごい展開早くて逆に笑ってしまったよ。15分くらいだったよ。
次は無人島・猿島に渡る予定だったんだけど、15時の船に乗るって言ってたのに気付いたら14:52で!慌てて三笠を降りて桟橋へ!乗り場が近くてよかったー。間に合った!周りはカップルばっかりでした。えっ。
猿島は元々砲台の設置された要塞の島で、要塞跡にはフランス積み(正確にはフランドル積み)の煉瓦のトンネルとかあって!洞窟もあるんだけど降りていく階段の帰りが非力なわたしには地獄で!でも鬱蒼と木々が茂っていて、海の音が聴こえて、いい感じ。あと浜辺で海ガラスを拾ったりもしました。女子っぽいでしょ!(*´∀`*) おやつに玉羊羹を持って行っていたので、二人で食べました!擬人化の双子(翔鶴・瑞鶴)が食べていたら似合いそうなもの、というチョイスでした!
猿島から帰って今度は東京・池袋へ、のはずが逆方向の電車に載っちゃってタイムロス。デパ地下で晩ごはんを買い込んでサンシャインのプラネタリウム満天へ!今回お目当てのプログラムは『夜空の星物語 ―ヨーロッパ編―』というやつで、ベルガモットの香りに包まれながら北欧の星空を舞台にしたヒーリングプログラムが見られる、というもの。座席のリクライニングの角度もかなり後ろまで倒れて、眠りを誘う……(笑) ほどよくうとうとしておりました。よい癒し効果であった。
その後、クレープを買ってホテルにチェックインして買い込んだ晩ごはんを食べて。疲れているから早く寝ればいいのに、「十二戦艦+空母機動部隊+信濃」で鍋をするならどう組分けするかってあみだくじとかひたすらやってて!(笑)一番すごかったのは金剛兄さん+大和型三兄弟という、到底鍋が成立しなさそうな組合せでした!あと榛名霧島が揃うと大人げなく喧嘩する。何回やっても信濃が大和か武蔵と同じ組になるとか、何回やっても瑞鶴が翔鶴と一緒になれない(翔鶴&飛龍組ばっかりになる)とかね!妄想楽しいね……。電気消してもぽつぽつとお喋りしながら、就寝!
2日目はまた別記事で~。