日々是瑣末的。
宇宙と軍服と主従と美少女にまみれたおぼえがきのようなもの
将国のアルタイル 8(カトウコトノ/シリウスコミックス)
今わたしが一番好きなまんが『将国のアルタイル』の新刊が出ていたので買いました。1巻を本屋さんで見つけて表紙買いをした時からハマっております。皆もっと読めばいいのになー!トルコ風の国を舞台に、犬鷲を使う少年将軍が主人公のファンタジーです。マフムートかわいい。女装が板についてきたぜ……。6巻とかちょういやいやそうだったのに、もう、安定の女装(アレはいちゃいちゃされるのが厭だっただけなのか?)。8巻のヒロインニキたんより美少女。17歳男子なのに。
まあニキたんはすばらしく平らかでよいですけどね!7巻までのヒロイン・アイシェたんのツンツンえらそう吊り目女子っぷりもよかったんだけどー。叔父姪萌え。
舞台が舞台なのでパシャやらディワーンやら耳慣れない単語がいっぱい出てきて最初はちょっと戸惑うかもしれませんが、地中海周辺の実在の国がモデルになっているのは明らかなので(フェニキアとかヴェネツィアとかフィレンツェとか)、その辺を知っていればより楽しめるかもしれないです。バルトラインはドイツっていうか神聖ローマ辺りなのかしら。
肝心の8巻の感想ですが、ザガノスさんに正面きってるマフたんがよかったです。「幸福に死ねる人間」てのは「指揮官には戦いに臨む部下たちがせめて幸福に死ねるよう導く才も必要」っていうところからかかってるんだよな。あれは喧嘩を売ってるのか皮肉なのかそれとも……どうなんだろう。ザガノっさんにその才はあるけど、それ以前にそうならないよう政治をしろよ、っつーマフたんの挑発なのかしら。
あと、海戦とかテンション上がるな!直接的な戦いもいいけど、政治でも軍事でもなく商業(流通)を使って、掌の上で国同士の関係をもつれさせてるのがおもしろい。次は北方の国に行くらしいし、続きが楽しみです。雑誌買おうかな~。
ネットで色々見てるとザガノっさんは貧乏キャラなのか(笑)1巻読んでた頃はもうちょっと悪役振りを出してくるのかと思ったら意外とそうでもなく。もうちょっと出てきてほしいなあ。
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セドナ、鎮まりてあれかし(泉 和良/ハヤカワ文庫JA)
読了しました。電車の中でうっかり泣いちゃった……。あらすじを短く言うと、かつて激戦地だった太陽系の端っこの星セドナで戦死者の遺骨集めをする話、です。
これ、SFだと思って読み始めたけど本当は現代小説なのかな。セドナに仮託されたものは、沖縄とか、硫黄島とか、もっと南方の島なのかな、と感じました。東西に分かれた雲州は東側諸国と西側諸国、ということでいいのかな。政治色、というのか、思想的な部分については、福井晴敏はいつも最後でドン引きしちゃうけど(自分に合わなさすぎて)じすさんのはそれほどでもなかった……よかった……。
セドナの動植物のネーミングが、アンディー・メンテっぽいところだなー。あと、コーラが出てくると作家泉和良じゃなくってじすさんに直結する(笑)
SFっぽさとか派手さはあんまりないけれど、やさしいお話だな、と思いました。
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